わたしの手帳術
はてなブログには毎週話題のヒントにとお題が出る。
今週のお題「わたしの手帳術」
これは時間を有意義に使いたい奥様方や今を楽しむティーンエイジャーには是非活用して貰いたいですね。
やはり手帳が見やすかったりすると書き込みやすいし、なんかテンション上がります。
という事で私も記事を書いてみようと思いました。
しかしこれは何かのヒントかも知れない。よくメディアを通して秘密組織へのメッセージを流したりというアレで、木を隠すのは森という同化させ馴染ませ忍ばせるという極意。
このヒント解いてみせようではないか
アナグラムで見てみる。
わたしの techoojyutu
母音と子音に分ける
t c j y t
eoouu
母音を逆から入れ込む
tucujo yote
日本語に変換。
つくじょ よて
木兎城 よて
木兎とはミミズクの古名
ミミズクとは
フクロウ
フクロウと言えば
来ました、来ちゃいましたイルミナティ!
これはヤバイ。ここで一句。
大変な
事に気が付き
奥さん大変(字余り)
参幕:あの時のアイデンティティ(ドラクエ風味)
【森】
僕は奇妙に非現実的な月の光に照らされた森の浅瀬に入り、あても無く奥へと入って行く。
あたりを威圧する森林は夜の漆黒を抱え込み、風に擦れる葉音を幾多にも重なり響かせる。その音はどこまでもどこまでも深い闇に吸い込まれているようだった。
歩き続ける。
影のボクが言っていた落とし物とはなんだろう。行けば分かるって言っていたけど、小さい物だとまず分からない・・・。やはり陽が昇ったら探した方がとは思うけど、日中は唄読みで来れない。僕はどうするべきか悩んでいた。
その時、暗闇の茂みがガサガサガサと大きく揺れ動き何かが近づいて来る。
反射的に僕は走る。
ー森へ行くと心を奪われるー
そんな言葉が頭をよぎる。
僕の脚力は力強く素晴らしいスピードでこの場から離れる。
しかしそれを優に上回る速さで何者かが頭上を飛び越え、目の前に立ち憚る(はばかる)。
「夜に森をうろつくのは危険だぞ!」
人間の胴体に四本の馬の足を持つケンタウロスだった。
僕は息が上がり喋ろうにも喋れないでいた。
「とりあえずこの場から離れよう。今日は奴らが来るかも知れない」
僕はケンタウロスの背中に乗せられ小さな小屋のある所に連れて来られた。
「ここなら大丈夫だ」
小屋の前で降りて僕はお礼を言った。
「あなたは誰?」
「私は森の番人さ。君みたいなのが森に潜り込まないように見張っているのさ」
「じゃあ奴らって?」
「奴らは<暗闇>さ。あのまま暫く森を進むと線路がある。その線路は長く伸びていて森の奥深くへと続いている。奴らは電車に乗って定期的に森の浅瀬へ来ては心を拾っていくのさ。」
「じゃあ、あのまま僕も森に居たら<暗闇>に心を奪われていたって事?」
おそらく…っとケンタウロスは頷く。
ふーっと胸をなで降ろす。
しかし肝心の落とし物が見つかっていない。
「何故森へ来たんだ?」
僕の影が弱くなっている事、森で何か落し物をして探しに来た事を説明した。
「その落し物はおそらく・・・いや、確実にコレだと思う。」
「これは<おもいでの鈴>と言って、古くから奇跡が宿る欠片として言い伝えられているんだよ。」
手渡される。その鈴は緑色にぼんやりと光を放っている。
「ありがとう。…でもなんでこれが僕の影の落とし物って分かるんだい?僕でさえ、この鈴が影の落とし物って分からなかったのに」
うーん…っとケンタウロスは顎に手を当てて考える。
「君がこの世界そのものだからさ。」
【あの時の】
そのぼんやりと光る物を両手で包み取る。
エメラルドグリーン、フォレストグリーン、パープルグリーン。始めは薄い緑色に思えたが、眺めていると色々な色が混じっているようにキラキラと光る風鈴だった。
隙間風も入って来ない部屋で風鈴は透き通った音色を響かせ、不思議な光を放つ。
その澄んだ音がゆっくりと、次第に大きく鳴り響くと、頭の中に彼女との記憶が鮮明にフラッシュバックする。
俺はこの風鈴を知っている_
小学生のお祭りの日_
泣いてる俺を慰める為_
栞がこの綺麗な風鈴をくれたんだ_
栞と最後に過ごした高台の上_
赤い糸の話を聞いた後_
彼女に蹴られて前に倒れる_
振り返ると彼女は笑ってて_
何か話してたけど聞こえなかった_
聞こえなかったから適当にはぐらかすと_
彼女は「帰る!」と怒ったんだ_
あの時、
彼女は何を言ったんだ…?
何て言ってたんだ……?
_ふと我に返る
寝静まった自分の部屋だった。
風鈴は月明かりに照らされ翡翠色をしていた。
【僕とボク】
ケンタウロスに別れを告げ、僕は森を後にして影の居る施設に戻った。
あと一時(ひととき)で夜が明ける頃だった。
施設に潜り込み長い通路をなるべく音を立てずに歩き、影の居る部屋に入る。
少し具合が悪そうな影も、鈴を渡すと嬉しそうに喜んでいた。
それから森であった出来事や<暗闇>が心を奪いに来る事、ケンタウロスから「君がこの世界そのものだと」と言われた事を話した。
「その事だけども…ボクもこの おもいでの鈴 を見て確信したのだけど、やはりキミとボクは一つにならないとダメだと思うんだ。だからこの街を一緒に出よう」
影はそう言った。
【天井】
花火大会の当日になった。
剣介から花火大会行こうぜと誘いの電話があったけども、何故か気が乗らなくなってしまった。剣介には悪いが体調が悪いと嘘をついた。
「じゃあしゃーないな!お大事に!」と剣介は言っていた。
二階のこの部屋からも、少しだが花火が見える。
暫くボーっと見ていたが、畳に寝転がり天井を見上げる。
俺は何してんだろう…。
そう思い目を瞑る。
花火が上がる音と人が賑わう声が少しずつ遠ざかっていく。
_夢と現(うつつ)の間
僕は影を失いどこまでも闇に沈んでいく
見上げると何かぼんやりとした二つの緑色の光が見える
その光は次第に重り合い美しく広がり暗闇を照らし出す
ハッと目を開く。
風鈴がぼんやりと光っていた。
風鈴を手に取り、俺は急いで彼女と花火を見た高台へと向かった。
【アイデンティティ】
夜明け前、僕と影は壁の直ぐ側に来ていた。
もう少しすると門番がここを通るだろう。
壁は意識して見ると、通り抜けられるような穴が空いていた。
意識して見れば今まで気付かなかったものが見える。そこに無限の可能性があって、気付くという事が大切なんだと僕は思った。
「一緒に壁の向こうに行って、おもいでの鈴を鳴らすんだ。それで全てが解決する」と影は言った。
高台に着いた。全力で走りゼエゼエと肩を揺らし地面に跪く(ひざまずく)。
花火はまだ上がっている。
泥の付いた手で汗を拭い夜空を見上げる。
「この風鈴と…俺の中の光が合わされば…想いが伝わる。花火大会の日なら必ず、奇跡が起こる…!」
翡翠色の風鈴を強く握りしめた。
「…やっぱり僕はここに残るよ。」
影はあっけに囚われ僕を見る。
「僕がボクであるために、この壁を超えるのはキミだけでいいんだ。それが自然な事なんだ。」
暫く見つめ合い影は頷く。そして影の手を取り鈴を渡した。
この街に初めて入って来た時のように、今度は僕が壁の外へ行く影の後ろ姿を見送った。
_ボクはおもいでの鈴を鳴らした。
眩しい朝焼けが霧を溶かし、鈴の音が街全体に響きわたった。
_高台の上から勢いよく風鈴を投げた。
二つの光が大空に重なりあい弾ける。
七色の花火の様に空一面に広がり美しい鈴の音が響き、眩しい光に包まれた。
光が収まり静けさを取り戻す。
辺りを見回す。
何も変化の無いひとけの無い高台だった。
何かが起こると思っていた…彼女に会えると思っていた…!
全身の力が抜けていくのが分かる。
近くのベンチに腰かける。
その時、突然後ろから蹴られ俺は前に倒れ込む。
振り返ると浴衣を着た彼女が満面の笑みでピースをしていた!一年前と同じ栞が居た!
_この後だ、この後に栞は何か言ったんだ。
ちゃんと聞かなければまた繰り返してしまう。そう思った。
「あなたは…私のアイデンティティ…。」
…ん?
「あなたは私のアイデンティティ…!」
つまり…?
下を向いてた彼女は赤く染めた顔を上げてめいいっぱい叫んだ。
「大好きって事!!」
彼女は最後にそう言った。
おしまい。
〜あとがき〜
またまた思わぬ長編となってしまいましたが、読んで頂いてありがとうございました。
ドラクエ内でのアイテム<おもいでの鈴>はダンジョンや洞窟から脱出する為のアイテムですが、そのネーミングから何か不思議な魅力があって別に他愛もないアイテムだけどなんとなく好きで、それを取り入れた物語を書きたいと思って始めました。
抽象的な世界に居る僕と影ですが、終盤に主人公が言っている通り、主人公の頭の中の世界です。僕は潜在意識を示していて、影であるボクは顕在意識を示しています。森の奥深くは無意識や宇宙意識への繋がりを示しています。
この影の世界の元は村上春樹著者「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を激しくリスペクトしてあります。私自身この物語が大好きで、何度も読み直してる本です。
その本質を理解するために心理学を少し勉強ってほどでも無いですが調べました。
心理学は趣味の範囲で雑学としてしか知識が無かったので、色々調べる機会が出来て面白かったです。
この後どうなったかは読み手に委ねますという卑怯な終わり方です(笑)
それでは皆様に良い風鈴の音が響きますように。
2018/09/21 こまちぉ
遊び人
※ドラクエ10やってる娘と母
ドラクエ10やってない父の場合
娘:ただいまー
母:ちょっと遅いんじゃない?どこ行ってたのよ?
娘:んーちょっと塾の帰りブラブラしてた。
母:ダメよー早く帰ってこなきゃ
父:(母さんは過保護だなーw)
母:それより新しいアレになった?
娘:なったよー遊び人に。
父:(え?)
娘:この前パーティーで遊び人と一緒だったんだけど
母:うん
娘:遊び人って面白いねw私ハマっちゃいそう!
父:(ん?)
母:遊び人って何するの?
娘:ぱふぱふしたり
父:(え?)
娘:全身を舐め回したりするw
父:_ガタッ
娘:この前パーティーに入ったら遊び人だらけで〜
母:うんうん
父:()
娘:みんなで舐め回して、ひゃくれつ舐めとかやってたの〜w
※父の脳内
ポチっとなああああああ!!!
弐幕:あの時のアイデンティティ(ドラクエ風味)
【斜陽】
遠くの森が黒い塊となって、オレンジ色の夕焼けが儚さを引き立てる。美しい鳥達は、その塊りにぼやけて消える。隙間なく重なり合う山のシルエットもすぐに闇に沈んでしまうのだろう。
僕はこの時間を何度も繰り返し見ていた。
街と森の間にある、影の居る施設を覗く。
この街には色々な種族がそれぞれの仕事をしている。なので色々な種族の影もこの施設で生活している。
大きいゴツゴツした影はゴーレムだろうし、ふわふわ浮いているのはホイミスライム。僕と同じスライムも沢山いる。勿論人間の影も共同している。
僕がこの街に入った時の門番も、ここの施設で寝泊まりしているようだった。
しかし最近僕の影は見当たらなかった。
「影は死ぬと森へ捨てられる」
「森へ行くと心が奪われる」だから誰も森へ近づかない。
そんな話を食堂で耳にした。
僕は不安だった。以前は施設を覗くと僕の影が居ることが分かった。しかしもうずいぶんと影の事を見つけられないままだったからだ。
そんな矢先、僕の影が体調を崩してるから会ってくれと門番が話しかけてきた。
【神社】
彼女と登った高台の近くには、古い忘れさられたような小さな社(やしろ)がある。地元では二柱神社(ふたはしら じんじゃ)と呼ばれていた。
一週間後に控えた花火大会について資料を作り、町の広報に載せ地域活性化を目指そうという、半強制的に課題を出されたので、花火大会のルーツを調べる為に図書館に来ていた。
少し盆地になっている所に町の図書館がある。田舎町には勿体ないと思えるほど立派な図書館だ。
大きな自動ドアが開き中へ入る。カウンターにいる受付の女性と目が合ったので軽く会釈をした。
町の歴史や資料コーナーから古そうなものをいくつか選び、机に広げる。
イザナギノミコトとイザナミノミコトという男女の若者が居た。二人は恋焦がれる仲であったが戦で離れ離れになってしまった。戦いの最中イザナミは毒の流れ矢で死んでしまう。イザナミの遺体にすがって泣いていると、彼の目から翡翠色(ひすいいろ)の涙が落ちた。その涙は二つに別れ、一つは大地へ、もう一つは深き海へ宿した。悲しみに項垂れるイザナギに神は言った。
「地と海に宿した欠片が天に響くとき奇跡を与えん」
イザナギはイザナミを死に追いやった射手の首を墓標に添えた後、その生涯に掛けて翡翠色の欠片を探した。大地に宿し欠片を見つけるも、海に宿し欠片は見つけられず、二人の魂は一つになることが出来ないままイザナギは死んでしまった。
人々は二人の無念を晴らすべく神として崇め、二本の矢に火を付け空高く放ち鐘を鳴らした。二人の願いが成就するようにと。江戸時代になると火薬が広まり花火を打ち上げるようになった。
ーー花火大会の日に想いを伝えると願いが叶うーー
昔はそんな言い伝えがあったらしいが、今は時代と共に消えていってしまったようだ。
彼女が高台で話した"運命の赤い糸”とも何か繋がりがあるように思えた。
【施設】
門番に案内され施設の中に入る。
外から見るよりも中は広く冷たく感じた。
細長い通路を歩き小さな部屋の前で立ち止まる。「彼は弱ってるがアンタと話したいと言ってた」と僕の肩を軽く叩き、元来た場所へ帰って行った。
軽くノックをして部屋に入る。
部屋にいる影に僕は話しかける。
「やあ。」
「やあ」
「僕はキミの事をよく知っていて、僕はキミと同じで、キミは僕の影なんだ。」
影は頷く。
「ボクはキミの事をよくは知らないけど、ボクはキミと同じで、ボクはキミの影なんだ」
僕は頷く。
「体調は大丈夫かい?」
「何か最近調子がおかしいんだ。たぶん…アレを無くしたからだと思って」
「アレって、なんだい?」
「キミとボクにとって、とても大切なものさ」
僕は考えるが分からない。
「キミと別れた後この施設に来る途中、門番の人と森に立ち寄ったのさ。おそらく森で落としたんだと思う」
「森……。」
少しの沈黙
「だけどボクにとってもキミにとっても、とても重要なものだから探して来て欲しいんだ!」
ー影は死んだら森に捨てられるー
ー森へ行くと心が奪われるー
「いったい何を探してくればいいんだい?」
「行けば絶対に分かるさ!」
施設を後にすると、僕は闇夜に包まれてる森へ向った。
【真夜中】
真夜中に目が覚めた。
時間を確認する為にスマホの電源を入れる。暗闇に慣れた目には、ブルーライトの灯りが瞼の裏に緑色の残像を焼き付ける。
午前2:00だった。
夜の虫の鳴き声は心地よく聞こえるが、眠れない夜には少々うるさく感じるものだ。
もう一度寝ようと目を閉じるとLINEメッセージが届いた。こんな時間に誰だよと思い画面を見た俺は一気に脳が覚醒した。
栞からだった。
__私は居るよ。あなたの半身を探して♡(笑)
なんなんだよ久々の連絡が、そのふざけた文面は!やっぱそうだ!あの時から何も変わっちゃいない!勿論すぐに返信したけど既読にはならなかった。
しかし彼女は居る。どこか現実に存在している!
しかしどうすれば彼女に辿りつける!?
完全に目が冴えてしまった俺は、母を起こさないようにゆっくりと玄関のドアを開ける。ギィー…と軋む音が響いたが大丈夫だった。
外へ出ると、いつもよりやけに大きい満月が暗闇を薄く照らしている。
宛てもなく歩く。
月明かりをキラキラと反射して銀色に光る蝶が目の前を飛ぶ。気付くと彼女の家の近くまで来ていた。
ふーっとため息が出る。栞の家まで来てしまった。大体今何時だと思ってるんだ…ここに居ないのは分かってる。とりあえず一旦家に帰って明日また来てみるか。
帰ろうと踵(きびす)を返すと草むらがゴソゴソと音を立てて動く。少し驚いたが、どうせ猫か何かだろうと思い身構える。しかし目の前に現れたのはドラクエに出てくるスライムだった。
「イジメないでっ!僕は悪いスライムじゃないよっ!」
慌てるスライムに俺は敵対する意図は無い事を伝える。
「よかったー。ところで大変なんだ!現実と魔法世界のゲシュタルトが崩壊してしまったんだ!」
…よくわからない。
「つまり二つの世界が混ざって一つになってしまったんだよ!現にキミは僕を見ても驚かないだろう?」
そーいえばスライムを見ても至って普通だ。
「そのゲシュタルト崩壊のトリガーになったのが桐谷栞なんだ!」
……え?
「桐谷栞の持つ力は元々一つだった。その半分を失った力は自ら閉鎖空間を創り出し暴走を始めてしまったんだ!今は森の奥深くに閉じ込められ眠っている。だから桐谷栞の半身であるキミの力が必要なんだ!」
そこからスライムは現状の経緯と、これからどうすれば良いか。そして俺と栞は禁断の実を手にしエデンから追放された使者で特別なチカラを持っている。という説明を聞いた。
「なのでキミはその力をコントロールする為、明日から魔法学校へ行って欲しいんだ!
手続きはもう済ませてあるから大丈夫!」
こうして俺は魔法学校へ行く事になった。
昼間は全日制の高校へ行かなくてはならないので、”夜間の魔法学校”へ入学という、いささかマニアックな設定になってしまった。
ーゲシュタルト崩壊後の世界ー
確かに町並みは現実と魔法世界がごちゃまぜになったような感じだった。剣介も相変わらずバンドをやっているが、その傍らモンスター討伐のバイトもしていた。そして入学の初日を迎える。
やはり入学初日というのは緊張する。しかし夜間というのに日中のように明るいのは、さすが魔法学校。プラトンの洞窟の比喩もこんな風になっているのかもしれないなと思った。
勇み足。
本来勇み足の行き着く先は敗北だ。しかしそんな結果なんて考える事すら忘れ俺は歩く。
ともあれこれで彼女のいる世界への扉が開けた。
未来は分からない。
しかし、だからこそ自分で切り開き絶対に彼女を取り戻してみせる!
やっとたどり着いた道に、希望に胸を輝かせていた。
目が覚める。
時計を見たら午前2:00。
ベットの上を起き上がる。
秒針の刻む音が暗闇に響きわたる。
携帯を見たら誰からもLINEは届いてなかった。
ゆっくりと笑いが込み上げると同時に涙が頬を流れていった。
その時、
部屋の片隅に何かがぼんやりと光るものがあった。
つづく
勇者とは
勇者とはなんだろう…?
最近そんな事を考えるようになった。
あたかも自分が勇者みたいな口調だが、私に勇者という称号は自分でも笑っちゃうぐらいかけ離れているので、せいぜい道具屋のせがれぐらいが丁度しっくりくる。けども自分の人生はいつだって自分が主役だよねというポジティブシンキングなので例え道具屋のせがれでも、それはもう大冒険にしなきゃダメな訳ですよ本当!
うーん…
いやー、今のご時世大冒険はちょっと訳ありな人生になっちゃいそうだから、普通+たまに冒険ぐらいの人生設計がいいかも!普通って大事!
さて、なぜ勇者とはを考えてるかと言いますと、今まで数多くのRPG(主にドラクエとFFだけど)をやってきて、そのほとんどが主人公=プレイヤー=勇者な訳です。
最初だいたいの勇者は弱くて、武器屋に行けば「こんぼうは30Gだ。いいかね?」と太い声で威圧的な態度を取られる。[お客様は神様だ!]という日本のサービス精神は微塵も感じない武器屋のせがれ。
勇者は平和の為懸命に戦うも、全滅すれば王様に怒られゴールドは半分没収。よくよく考えれば没収システムも酷い話しである。物語の終盤には勇者専用の聖剣やら鎧やらを装備する。けっこーな確率で大魔王にスカウトされる。そして大魔王を倒し平和を手に入れる。そんなものが勇者の概要だろう。
その勇者のあるべき姿、ベクトルや本質を【ドラゴンクエスト〜ダイの大冒険〜】で、かつてアバンと戦いを共にした大魔導士マトリフはこう語る。
「勇者はなんでもできる。だが力だったら戦士の方が上だ。魔法だって魔法使いにゃかなわねぇ。なんでもできる反面、なんにもできないのが勇者って人種さ。だが、勇者にも一つだけほかの奴には真似できない最強の武器がある…
勇者の武器は"勇気"だよ!」
しかし最終的に勇者は圧倒的に強くなるよね!よっ!勇者様っ!
さてそこでドラクエ10での勇者の位置だが、これは恐らくシステムの構成段階でかなり悩んだ問題だと思う。
もしもアストルティアの冒険者全員が勇者だったらとんでもない世界になってるに違いない。例えば北斗の拳に出てくる町の人全員ケンシロウだったらマジ世紀末。その圧倒的火力で暴走モード突入。悪者は半日で居なくなる。
しかしドラクエ10では、あくまでプレイヤーは主人公で、アストルティアの物語の中で唯一の勇者がいる。主人公は勇者の盟友。
これは素晴らしい落とし込みだと思う。
さらにその勇者を自分好みにカスタマイズ出来る。正に自分だけの勇者がそこに居る!
今までのドラクエの主人公=勇者という固定観念を上手く利用した展開だと思う。
なのでアンルシアに萌える冒険者はまっとうな勇者だと思います。
wikiで“勇者”を調べたら気になる文面が載っていた。以下抜粋
コンピューターゲームにおいては主人公の名前などをプレイヤー自身で設定できるようになっているものも多い反面、適当に命名するプレイヤーもそれなりにおり、名前入力画面でカーソルの初期設定位置にある「あ」を連続で入力した「ああああ」という名前がコンピューターゲームの勇者の名前としてパロディ・オマージュ的に引き合いに出されることがある。
ポチっとなああああ!
〜お知らせ〜
2年ほどドラクエ10を離れたけども、やっぱり私のインフラはこの世界にあって、また沢山の人に会って人生を楽しみたいと思ったのと、最近またドラクエを絡めた小説を書いていて、どうせなら沢山の人に読んでもらいたいなーっと思ったのです。
肝心のドラクエ10 ですが、ちょうどノートPCを買おうと思ってたので、そのタイミングでまたアストルティアに戻りたいと思います。勿論仲の良いフレと遊びたいけども、なんせストーリーを進めないと色々なコンテンツが出来ないと思うので、自分の楽しみ方でドラクエをやっていきたいと考えてますが、まだPCを買ってないので出来ませんが早くやりたいとムフフもへもへしております!
では!
小説:あの時のアイデンティティ(ドラクエ風味)
【一年前】
玄関のチャイムが鳴る。
テーブルに並んだ朝食を済ませ、学校へ行く仕度を終えると丁度いいタイミングで剣介が迎えに来た。
母と二人暮らしの生活になってからは家事も慣れたもんだ。母は先に仕事に出てるので皿洗いをして学校に行くのが俺の日課だ。建て付けの悪いドアに鍵を掛け外へ出る。
学校までの下り坂を歩く。すがすがしい朝の空気は全てが活力に満ちている。チリンチリンと自転車が追い越していく。
「この前買ったマーシャルのアンプが思ってたよりゲインが出なくてさー、返品するか迷ってるんだよね。」と、剣介が空き缶を蹴とばす。下り坂なのでテンポよく転がっていく。俺は楽器はほぼ出来ないに等しいから「ふーん」という気の無い返事しか出来ない。剣介はバンドでギターをやっていてライブハウスや学園祭でもやっている。まぁ性格も明るいし親しみやすい奴だ。
下り坂を降りきった所で横断歩道の赤信号で止まる。電柱に一週間後に控えた花火大会のチラシが貼ってある。
「桐谷が行方不明になってから、もう少しで一年か・・・。」剣介が呟く。
信号が青になる。
空を見上げる。
花火大会の夜、突然彼女は「帰る!」と言って機嫌が悪くなった。やれやれいつもの事か、まぁ一晩寝れば良くなると思い、家の近くまで送り届けた。
その後彼女は、消息不明になり消えた。
深夜に彼女の母親から「栞がまだ帰って来てない」と連絡を受る。栞の母親は泣き崩れ、近所のみんなと近くを探すも見つからなかった。
次の日から本格的に警察が動き出し、桐谷栞の捜索が始まった。
警察は事件の可能性を視野に入れて彼女の家族や俺も事情聴取を受けた。最後に栞と会っていたのが俺だから、真っ先に犯人と疑われたが、栞を送り届けた姿を近所の人が目撃していたから、俺の容疑は外された。
マスコミは騒ぎを嗅ぎつけ、黄色いテープも貼られ一時期は物々しい雰囲気があった。
それから事故として大規模な捜索がされるも、糸口が見出せず、いつしか世論からは忘れさられた。
ー神隠しー
そんな噂も耳にするようになった。
・・・栞の居ない一年間、俺は何をして過ごしていたのだろう。
ふと夜中にアイツから電話が掛かってくるんじゃないかと思う。何も言わなくても俺の側に居て、そんな当たり前すぎる存在が突然居なくなったら、俺は何をすればいいと言うんだ・・・。
「おーーい」と呼ぶ声がする。
信号が赤になっていた。
【壁】
十の中の一の割合でアルビノザトウクジラが森のさらに向うからやってくる。
真っ白なその体は斜陽の光を受け金色色(こんじきいろ)に輝く。この空を誇らしく泳ぎ、黄金色(こがねいろ)の雨を降らせる。
雨を受けた植物達はやさしい光りに包まれ、その養分を一気に蓄える。ひとしきり泳ぎ終わると森の向こうにアルビノザトウクジラは寝床へ帰っていく。
夜になり街に灯りが灯る。
この街を訪れた人達は、まず始めに街を囲む壁の高さに驚く。勿論僕も驚いた。こんな頑丈な壁見た事ない。
街に入る為の分厚い鉄の扉がある。
その横に小さく、お世辞にも綺麗と呼べない守衛小屋があり、その中から門番らしき人が僕に近づいてきた。
「アンタ・・・。初めて来たね?」
僕は頷く。
「でもどうして僕が初めてだって、分かるんだい?」
初老に見える門番は街灯りの逆光で良くは見えないが、うっすらと笑う。
「そりゃアンタを見れば分かるさ。この街は誰だって入れるんだよ。人間だろうがモンスターだろうが。・・・アンタはスライムだね?」門番の男は目を細める。僕は頷く。
「ただしアンタのその影を預からせてもらうよ。」
門番の男はナイフを握り慣れた手つきで僕と影を引き剥がして切る。影は倒れ込み息苦しそうにしている。僕は駆け寄ろうとする。
「大丈夫すぐに落ち着く。なんで影とアンタを分けるかと言うと、決まりなんだ。決まりだから仕方の無い事さ。」
影は少ししたら落ちついたのか自分で立ち上がる。
「影はこの後どこに行っちゃうの?」
門番の男は街の奥の方をゆっくりと指さして「この先に森がある。その森と街の間に影が暮らす施設があるんだよ」
錆びた金属が甲高い擦れる音を立て扉が少しだけ開けられた。僕は街の中に入る。
引き剥がされた影は、門が閉まるまでずっと僕を見ていた。
【夏の日】
彼女。本名を 桐谷栞(きりたに しおり)という。
彼女の事を一言で言うにはあまりにも突拍子の無いテイストになってしまうのだが、しいて言うならば・・・自己中。
うん。自己中以外の何物でもないのだろう。
しかしその容姿は果てしなく透き通っていて正直その辺の芸能人よりも可愛い。
彼女の素性を知らない輩からはアイドル並に扱われているが、なんせ俺は同級生の幼馴染で、雨が降ろうが槍が降ろううが、カン蹴りで永遠鬼をやらされようが、彼女の良い面も悪い面もウンザリするほど見て来たので、最早そんな風に感じられない。
そんな彼女との毎日はと言うと・・・、いつも、そして常に振り回されっぱなしだった。
学校帰りにさんざん買い物に付き合わされて、デパートに買い出しに行ったマスオさんのように、これでもかと荷物を持たされたり、さっきまで笑って話していたと思ったら急に不機嫌になったり、夜中に電話で起こされて意味の無い会話を永遠させられたり、俺がテストで赤点を取ったりすると母親かのように叱られたり、花火大会の時に浴衣を褒めたら怒ってるんだか嬉しがってるんだか良く分からない反応をしたり、いつも遠くを見つめてたり、笑ったり泣いたり、どんな時もいつも一緒にいた。
はたから見たら完全に付き合ってる感じに見えているだろうが、残念ながらそんな感じはこれっぽっちも無かった。いやむしろ無い方が良い!ハッハッハー
「運命の赤い糸って知ってる?」
いつぞやの花火大会の帰り道に彼女はそう聞いてきた。
まあそんな話なら小学生、いや今時のおませな幼稚園児ですら知っているのかも知れない。
「人は生まれた時から赤い糸で運命の相手と結ばれてるってロマンチックなやつで、恋する乙女達はそんな赤い糸を信じて、いつか目の前に白馬に乗った王子様が現れるんじゃないかってキラキラしている」
まるで舞台女優が恋するジュリエットを演技するようにわざとらしく振舞う。
「でも実際そんなロマンチックなものじゃなくて、元々はもっと残酷な話しなんだよ。」
町が見渡せる高台のベンチに腰かける。
花火の後の熱気と賑わう声が遠くから聞こえ、爽やかな風が吹き抜ける。
__その昔、神様は地球に降り立った後、開拓をするために人間を造った。
頭が二つ、丸い胴体に手足が(よんつい)。
男+男、女+女、男+女という3種類の組み合わせの人間を数千体造った。
その中でも男+女の組み合わせの人間は素晴らしい頭脳と身体能力を持ち合わせ、目まぐるしい活躍を見せた。
ある時その人間達は神に反逆するようになった。
その力に悩まされた神は人間達を半分に切る事にした。
切った断面をヘソとして結びつけ顔や手足をヘソの方に向けた。
人間達は男か女だけの2種族になり力も弱くなった。
これで安心して地球開拓に臨める。神はそう思った。
しかし2つに分かれた人間達は失われた半身を求め続けた。自らの血潮を頼りに探し続けた。
ようやく追い求めた半身と出会った人間達は強く抱きしめ合い泣いた。
その生涯をただ抱きしめあって、二度と戻らない二つの体を強く強く抱き合い
死ぬまで泣いたという___。
「っと言うのが運命の赤い糸の元となった物語なわけ。」
まだ微かに火薬の匂いを風が運んでくる。
闇夜に蝶々がはためいている。
空を見上げるとキラキラと天の川が瞬く。織姫と彦星が見える。あの2人もそんな血潮を追い求め、永遠にその半身を夢見てるのだろうか。
っと、そんな余韻に浸っていると、後ろから「トォーーー!」という掛け声と共にまさかのプロレスキック。
大きく前に倒れ、何が起きたか理解すべく振り返ると浴衣を着た乙女がピースをして満面の笑みを浮かべていた。何かごにょごにょ言っていたが何だか分からなかった。
やれやれ、とんだ織姫さんだことだ。
そして次の日
何の前触れも無く、彼女は消えた。
文字通り消えたのである。
【街】
朝日が射すと街が霧の中に幻のように浮かび上がる。
この街の朝は常に霧がかっていた。
薄暗い中、ぼんやりと光る街路灯の灯りが一つ一つ消えていき、それと呼応するように街が朝焼けに染まっていく。
人々は白い息を吐きコートを羽織る。誰もが一言も喋らずに自分の仕事場へと向かう。服の擦れる音、地面を歩く音、霧を飲む息使いだけが聞こえてくる。
この街ではそれぞれ仕事を与えられる。
僕に与えられた仕事は、街と森の間にある野原で、そこに咲いている草花の唄を集める事。
十日に一度来るか来ないかの割合でアリビノザトウクジラが雨を降らす。その雨には古い記憶と古い唄が混ざっていて、僕は古い唄を集める。古い唄を集めながら鼻歌を歌う。古い唄が集まるとぼんやりとした光になる。その光は空高く舞い上がり影が居る施設の遥か上空を飛び、森の奥へと消えていく。
そんな毎日を送りながら、影の事を思っていた。
つづく
時間凍結にあtt
何もかもが溶けてしまうような9月の静かな木曜日の高い空
私は久しぶりにペンを走らせている。
いや最早「ペンを走らせる」という言葉はパソコンに向かってキーボードを打ったり「Hey siri~↑」と日本人なのにやけに発音良く人工知能という未来や異世界やらの何者かに話しかけてwebを検索したりする世の中にはまず通用しないのであろう いや、必要無いのかも知れない。
第一に「ペンを走らせる」という言葉を使う職種と言ったら昔ながらの漫画家のイメージ。そう、例えば作品が売れる前の手塚おさむ先生らが赤いベレー坊を被り裸電球の下みかん箱の上で夜な夜なペンを走らせていた。そんな時代だ。
もし仮に今の10代そこらの女子高生らが
A「ねね、課題終わった?」
B「マジ眠かったけど~↑鬼頑張ってペン走らせて終わった~」
C「マジヤバインゴだよねあの課題↑私も鬼ペン走らせたンゴ」
っとこんな感じだろうか。
しかし奴らはもっと独特な略語を使うのだろう 例えばレストランの従業員がオレンジジュースをOJ ジンジャーエールをGAと略すように。
A「ねね、KDI終わった?」
B「マジ眠かったけど~↑OGBでPNDで終わった~」
C「マジヤバインゴだよねあのKDI↑私も鬼PNDンゴ」
・・・これは何かの機密文書であろうか。
何ギガバイトの話をしてるのだろう?
ちなみにPNDとはペンダッシュの略であろう事は博識ある皆さまは一発で分かったであろう いや分かって下さい。
さて本題に移ろうではないか。
私がこうしてブログを書くのも3ヶ月ぶりかなーと思っていたら、気付いたら1年3ヶ月ぶりではないか!
なんという事だまるで1年間という記憶がどこかに飛んでしまったような そう、1年間きっと時間凍結をプログラミングされていたに違いない そう確信せざるを得ない!
p.s こまちぉ元気です!