始まらない聖剣伝説1
現代文明
色々な色が混ざり合い、限りなく黒に近い灰色の世界。
人々はそんな中でも
心という形の無いものに希望を問いただし
生きてきた。
しかしもう手遅れだ。
出口を見失い
抗うほど螺旋のように混純とする世界。
どうにもならなかった。
神はそんな世界に、一筋の光を与えた。
ー聖剣クラウ・ソラスー
神の慈悲と呼べるその閃光は、雲を貫き、
ナノ国と呼ばれる、日本の山奥へ舞い降りた。
大地に突き刺さる聖剣クラウ・ソラス。
刃渡りは霜が降りた様に美しく
ただ静かに光を称えていた。
けど場所がマニアックすぎて誰も気付かなかった。
つづく
始まらない物語がたぶん始まる!