灼熱の太陽が照りつけ敷き詰められたレンガに頬から落ちる汗が吸収される。こまちぉは孤独に立ち尽くしていた。
喉の渇き、疲労、魔力を削り取るような空気――全てが彼女を試していた。それでも、こまちぉの手には一つのランプが握られている。それはただの道具ではなく、彼女の信念そのものだった。ランプ錬金を極めるための果てしない苦行。その一歩一歩が過去の自分を切り捨て、より高みに連れていく。
ふと、彼女の脳裏に浮かぶのは険しい冒険の日々だった。仲間たちと共に笑い、時に涙を流し、命を賭けて戦った瞬間。ふと言葉が頭をよぎる。
「お前の錬金はただの技術じゃない。魂を宿すんだよ。それが武器になるかどうかを決める」
彼の言葉が耳に蘇るたび、こまちぉの心は奮い立つ。だが、それは同時に重圧でもあった。大切な仲間たちの信頼を裏切るわけにはいかない。そう、彼女には歩みを止める選択肢などない。
修行は苛烈を極めた。ランプに魔力を注ぎ込むたび、制御しきれないエネルギーが爆発し、炎が彼女を包む。指先には無数の火傷が刻まれていた。それでも、こまちぉは歯を食いしばり、壊れたランプを拾い上げる。
「痛みなんて、一時のもの。失敗を恐れていたら、何も掴めない」
そう呟く彼女の瞳には、鋼の意志が宿っていた。今までの冒険が教えてくれたのは、どんな困難も仲間との絆と努力で乗り越えられるということ。そして、その絆を次に繋げるために自分がすべきことがある。
夜が訪れ、この無機質な空間は冷たい風に包まれる。月光の下で、こまちぉは最後の試みを始める。魔力を注ぎ、言霊を唱えながら、ランプは淡い輝きを放ち始めた。その光はまるで過去の仲間たちの声を反映するかのように温かい。
「やれる…きっと、私なら」
ランプが完成するその瞬間、彼女の胸には新たな確信が芽生えていた。それは、仲間と共に未来を切り拓く力――そして、彼女自身が一歩成長した証だった。
最近はログインするたび訓練所に居たからね!
ようやくランプカンストしました!
いや~長かった!と言ってもスタートはLv40ぐらいで実際3週間ぐらいだけど ひたすらランプを回す作業。バランスパスタを食って元気玉使って訓練所に入り30分回せる分の素材を買い込んでいかに無駄なくタイミング良くキャンセルと決定ボタンを押すかの感覚は音ゲーに近いですね!
風が吹き抜ける。
こまちぉは静寂の中、完成したランプをじっと見つめていた。
長い修行の果てに到達したこの境地、手にしたものの大きさを全身で感じていた。荒野での孤独、失敗と再挑戦の繰り返し、そして仲間の励まし――全てがこの瞬間に凝縮されている。
「今なら何だってできる・・・奇跡すら私の手で引き寄せられる!」
彼女の瞳には強烈な輝きが宿っていた。ランプはただの道具ではない。彼女の意志そのものが宿る存在だ。指先にほのかに感じる魔力の流れは、彼女が極めた力の証だった。こまちぉは深呼吸し、ゆっくりと握りしめたランプを掲げた。その動作一つ一つに迷いはなかった。
しかし、その胸の奥で微かに疼くものがある。それは力の重みと責任だった。「この力で、何を成すべきか――それを決めるのは、私自身だ!」
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