Ground of:ZERO
俺の名前はいとこん。
最強の剣士を目指し、アストルティアを旅をしている。
俺の剣技は美しく、芸術だと涙を流す奴も居るし、弟子にしてくれと言う奴もいる。
あいにく俺は弟子なんて取らない主義でね。
でも可愛い子ちゃんは大歓迎だぜ。
なんてな。
今でこそ剣士として名が知れ渡っているが、
今日は俺の過去の話をする。
昔の俺は…
そうだな。
内気で剣など振れない、ただの臆病者だった。
信じられないだろ?
笑っちゃうぐらい何も出来なかったんだ。
そんな俺だから、
勿論友達なんて居なかった。みんなが楽しそうに冒険してるのを、遠くから見ているだけだった。
親は何も言ってこなかったかって?
ああ。親の前では友達いっぱいいて、ティア充してるって言ってあったのさ。
俺は一流の剣士で、みんなから頼りにされてるって嘘の物語を話してた。その物語じゃ、俺はまるで勇者だったんだ。
虚しいだけじゃないかって?
別に俺は何も思わなかったさ。
……何も思わなかったさ。
でもそれでいい
俺はそうやって自分を誤魔化して生きていくんだと思っていた。
ある日、
俺はいつものようにミューズ海岸でボーッとしていると、一人の商人に出会った。
商人は急いでいるらしく、ウインクをして俺に宝箱を渡すと、ソソクサと何処かへ行ってしまった。
俺は追いかけようとしたけど、気付いたらドルボードで遥か遠くだったから諦めた。
なんだよと思いつつ、俺は宝箱を開けた。
ブラジャーが入ってたんだ。
ちょwwブラジャーなんて俺が着ける訳ないじゃんwww
そう思ってたけど
そう思ってたけど
なんとなく
そう
なんとなく俺は
ブラジャーを着けてみたんだ。
胸元を優しく包み込み、さりげない締め付けとフィット感。激しい衝動と目の前の虚無には無限に広がる宇宙があって、ああ…俺たちは一つなんだな…神様ってここに居たんだ。そう、それがビックバン…愛と宇宙の誕生!こんなに凄いものがこの世に存在していたなんて…!
それはもうジゴデインで撃たれたと思う程、俺の価値観はひっくり返った。
コレ(ブラジャー)を着けている俺は無敵だった。アドレナリンが分泌され力がみなぎって来るのが分かる!
まさか俺がコレ(ブラジャー)を着けてるなんて誰も思うまい。
そう考えると俺の剣速はどんどん速くなった。
<女優は見られて美しくなる>
今ならそんな気持ちが分かる…!
敵が強く、服が破け、ブラが見えるか見えないかの瀬戸際ほど、俺の剣技は鋭さを増した。決して見せてはいけない。
チラつかせ、分からないように素早く動き攻撃をする!たまんねぇ…!俺が求めていたのはこのスリル!ギリギリだ。ギリギリがいいんだ!モロじゃ駄目なんだ!チラが良いんだ!でも見せてはいけないんだっ!
その動きは美しく
剣はいくつもの弧を描き儚い残像を残す。神話を彷彿される踊る幻影に、見る者は魅了される。
奇跡の剣舞、又は天人の舞と呼ばれるようになった。
だから俺は
より強い者(スリル)を求め旅に出た。
その旅先で、とある機関に属す事になる。
その機関の詳細はまた後で話す事になるが、そのスジの話によると、
この世には伝説のブラジャーが存在する。
その名も
ー天使のブラー
……俺は震えが止まらなかった。
ただでさえ普通のブラで俺の価値観はひっくり返ったのに「天使のブラ」とは、いったいどんなポテンシャルを秘めたブラジャーなんだ!
着けてみたい…!
俺は居ても立っても居られなくなった。
そう。
俺の旅の本当の目的は
ー天使のブラを探す事ー
俺の名前はいとこん。
最強の剣士を目指し、アストルティアを旅をしている…!
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